Rico art and illustration

『お気持ちバッチであっちこっちどっち?』のご報告

3月31日に開催されたVOICES(ヴォイシズ)で、
「原発」について考えるためのワークショップを行いました。
そのご報告です。
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原発について考え出してから、私にとってとにかく悩ましかったのが、
「この話題を、気軽に話せる人が周りにいない。」
ということでした。
今まで何でも話せると信じていた身近な人でも、
この話題になると避けようとしたり、なんとなく気まずくなってしまったり。
そして最後は何もなかったかのように、普通の日々が過ぎていきました。

でも・・何でもないはずがない!
こんな緊急事態にこんな大事な問題を、親しい人達と共有できないなんてつら過ぎる。
と、私達「SAYONARA ATOM」と「おしゃんこ」のメンバーは感じていたのです。

そこで考えたのが『お気持ちバッチであっちこっちどっち?』と題して
原発に対する気持ちを文字にしたパーツやかざりを自由にチョイスし
参加者みんなでディスカッションをしながら、オリジナルバッチを作ろう!
という、話して考えて楽しく作れるワークショップ。

(賛成・反対・分からない・考え中・コワイ? )など、原発に対するいろいろな言葉や、笑顔・怒り・泣き顔などの表情をたくさんの布のパーツに描いて用意しました。
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参加者のみなさんには、それぞれが「原発」に対して感じる、ぴったりの言葉のパーツを選んでもらいます。
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そして、選んだパーツをお互いに見ながらの意見交換タイム。
初対面のメンバーでの話し合いに始めは戸惑いましたが、
「食材を選ぶときに放射能を気にしていますか?」など身近な質問をしながら、和やかに進んでいきました。
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放射能を全く気にしていない方、子供のことが心配なお母さん、地元の新潟の原発についてお話してくれた方。貴重なお話をたくさん聞かせていただきました。そして、みなさんに共通していたことは「何を信じたら良いか分からない」「正しい情報が知りたい」ということでした。
なるほど・・。
話してみるまで分かりませんでしたが、別に原発話題が嫌なわけでも、無関心なわけでもないのですね。
当たり前ですが、みなさんそれぞれ理由があっての違った考え方をお持ちなわけです。

こうして生まれた個性的なバッジ達。なかなかオシャレ!
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(こんなに楽しんで頂けるとは・・。ありがたい!)

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原発反対賛成でケンカするのではなく、とにかくまずは和やかに話ができるといい。
自分と違う意見に反発するのでも黙り込むのでもなく、まずはお互いの意見を話して聞いて、それからやっと前に進める気がします。

sayonaraatomとおしゃんこ、あゆげさん。
お疲れさまでした&どうもありがとう。